マウスを上手に使って、文字の選択を使い分ける

2020年5月11日月曜日

DTPあるある InDesign 効率化 文字修正

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マウスを使ったテキストの選択の仕方について、解説します。
すごく地味ですが、文字修正を行う際に、知っていると役立つと思います。
また、多ボタンマウスを使用している方には、オススメのスクリプトを紹介します。

ドラッグ

マウスでドラッグすれば、目的の範囲の文字を選択することができます。
これは普段から皆さん使用していると思います。
ドラッグしてテキストを選択する場合、「ここまでインデント」や「結合なし」といった特殊文字まで誤って選択してしまい、消してしまうというミスがありますので、この点は注意してください。
「ここまでインデント」が選択されているかは、見た目では判別できない

クリック

2回クリック

クリックした箇所の同じ種類の文字列を選択してくれます。
種類とは、漢字、ひらがな、カタカナ、数字、アルファベット等です。
ひらがなは選択されてしまう範囲が広いので使い道は難しいのですが、カタカナ、数字、アルファベットを選択する際には、ドラッグするよりも早くて正確に選択できるので、文字修正する際に役立ちます。


3回クリック

クリックした行を選択できます。これは後述する1段落ではありません。
私は使い道が思いつかないのです。
もし不要なら環境設定からオフにもできます。
オフにすると以降のクリック数が1回ずつ減ります。


4回クリック

クリックした段落全体を選択できます。このとき改行まで選択されます
これは色々と使う場面がありますが、代表的な使い方は、段落を丸ごと削除するときですね。


5回クリック

クリックしたストーリー全体(連結されたテキストフレームのすべてのテキスト)を選択できます。これは全選択のショートカットキー(Win:Ctrl+A、Mac:command+A)と同じですが、マウス多用派には便利だと思います。

段落の選択について

繰り返しになりますが、4回クリックの段落全体の選択は、改行まで選択されます。
段落丸ごと削除するときは便利ですが、段落単位で差し替えるといった場合、改行まで含めて選択されてしまうと何かと不便なので、改行は残して選択したいところです。
DTP Transitさんの記事に詳しく書いてあります。
12436288584_94d6bc46d2_b.jpg
段落単位で選択した際、改行まで含まれてしまうことの不便さと解決策の記事
そして、上記の記事で大切なのが「##追記」にあります、Yusuke S.さんが作成してくれた、改行を含めずに段落を選択するスクリプトです。
このスクリプトにショートカットキーを割り当てると、本当に便利です!(割り当て方も上記の記事で解説されています)
※いつも便利に使わせて頂いております。ありがとうございます。

多ボタンマウスに上記のスクリプトを仕込む

私の場合、この「改行まで含めない段落の選択」を、さらに多ボタンマウスに仕込んでいます。
私はロジクールのマウスを使用していますので、以下のように設定しています。

これで段落を選択する際に、改行を含む/含まないを選択を、同じマウスで可能になるので、いい感じで差し替え作業が捗ります。
多ボタンマウスを使用されてて、ボタンが余っている方は、是非お試し下さい。

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自己紹介

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組版歴20年以上のベテランオペレーターです。 InDesignをどう設定すれば効率と品質を向上できるか日々研究していますが、その成果として2016年に「第2回ジャグラコンテストInDesign」において、一次選考:1位、二次選考:1位という成績で総合優勝し、『InDesignマイスター』に輝きました。 翌年より同コンテストの専門委員を務めるほか、講演や記事執筆、Creative Cloud道場に出演するなどの活動しています。

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